今からもう50年以上も前の話になるが、洋楽好きの近所のお兄ちゃんによく聞かせてもらったのがパーシー・フェイス楽団とベルト・ケンプフェルト楽団のいわゆるムード音楽というやつであった。
パーシー・フェイスは例の美しいエヴァーグリーン曲「夏の日の恋」が大ヒットしていたし、ベルト・ケンプフェルトの方も「星空のブルース」などトランペットをフィーチャーした一連の作品で人気があった。
当時の蚤助は、どちらかといえばストリングスの流麗なサウンドよりもメリハリの効いたトランペットのケンプフェルト楽団の方が好みだったようで、特にたまたま耳にした「愛の誓い」(TILL)という曲が好きだった。
他の楽曲と同じくてっきりケンプフェルトの自作曲だとばかり固く信じていたのだが、原曲はピエール・ベノワ・ビュイッソン作詞、シャルル・ダンヴェール作曲によるシャンソンであった。
56年にリュシアン・リュピが歌ったのがオリジナルで、原題は“Le Monde Et Notre Amour”(世界と僕らの愛)、まるで「世界は二人のために」(相良直美)のようなタイトルだ。
この曲にカール・シグマンがスケールの大きい英詞をつけて「TILL」というシンプルなタイトルにしたが、他の曲と混同されることが多いので、「Till (The Moon Deserts The Sky)」と表記されることもある。
シグマンの書いた英詞が原曲シャンソンの歌詞を踏襲しているのかどうかは蚤助にはわからないが、メロディーにはよく合っているようだ。
この曲、奇しくもアメリカで最初にレコーディング、ヒットさせたのがパーシー・フェイス楽団で、当時、やたら耳にした覚えがあるケンプフェルト楽団のものは、日本独自でヒットしたものだったらしい。
TILL (The Moon Deserts The Sky) (1957)
(Words by Carl Sigman / Music by Charles Danvers)
Till the moon deserts the sky
Till the all the seas run dry
Till then I'll worship you
Till the tropic sun turns cold
Till this young world grows old
My darling, I'll adore you
You are my reason to live
All I own I would give
Just to have you adore me
Till the rivers flow upstream
Till lovers cease to dream
Till then I'm yours, be mine...
月が空から消えるまで
すべての海が干上がるまで
それまで君を崇めるだろう
灼熱の太陽が冷たくなるまで
この世が年老いてしまうまで
愛しい人よ 君を崇拝するだろう
君は僕の生きる理由
君にただ愛されるためなら
僕は君にすべてを捧げたい
川の流れが逆流するまで
恋人たちが夢みることをやめるまで
それまで君のすべては僕のもの...
60年代の初め、イギリスではシャーリー・バッシーやトニー・ベネット、アメリカでは白人三人娘のエンジェルスが歌ってヒットした。
エンジェルスはこの後、「私のボーイフレンド」(My Boyfriend's Back)という大ヒット曲を出すことになる。
この曲、いろいろなアーティストがカバーしているが、有名なところでは、ヴォーグスによるソフト・コーラス・ヴァージョンとトム・ジョーンズの熱唱だろう。いずれも大ヒットとなっている。
まずは、ヴォーグスから…
そしてこちらがトム・ジョーンズの沸騰寸前のホットな歌だ。
いずれにしても熱烈な求愛の歌である。普通の人、少なくとも蚤助はこんな求愛をしたくてもできない(笑)。
ということで…
プロポーズハイかイエスで答えてね 蚤助
パーシー・フェイスは例の美しいエヴァーグリーン曲「夏の日の恋」が大ヒットしていたし、ベルト・ケンプフェルトの方も「星空のブルース」などトランペットをフィーチャーした一連の作品で人気があった。
当時の蚤助は、どちらかといえばストリングスの流麗なサウンドよりもメリハリの効いたトランペットのケンプフェルト楽団の方が好みだったようで、特にたまたま耳にした「愛の誓い」(TILL)という曲が好きだった。
他の楽曲と同じくてっきりケンプフェルトの自作曲だとばかり固く信じていたのだが、原曲はピエール・ベノワ・ビュイッソン作詞、シャルル・ダンヴェール作曲によるシャンソンであった。
56年にリュシアン・リュピが歌ったのがオリジナルで、原題は“Le Monde Et Notre Amour”(世界と僕らの愛)、まるで「世界は二人のために」(相良直美)のようなタイトルだ。
この曲にカール・シグマンがスケールの大きい英詞をつけて「TILL」というシンプルなタイトルにしたが、他の曲と混同されることが多いので、「Till (The Moon Deserts The Sky)」と表記されることもある。
シグマンの書いた英詞が原曲シャンソンの歌詞を踏襲しているのかどうかは蚤助にはわからないが、メロディーにはよく合っているようだ。
この曲、奇しくもアメリカで最初にレコーディング、ヒットさせたのがパーシー・フェイス楽団で、当時、やたら耳にした覚えがあるケンプフェルト楽団のものは、日本独自でヒットしたものだったらしい。
TILL (The Moon Deserts The Sky) (1957)
(Words by Carl Sigman / Music by Charles Danvers)
Till the moon deserts the sky
Till the all the seas run dry
Till then I'll worship you
Till the tropic sun turns cold
Till this young world grows old
My darling, I'll adore you
You are my reason to live
All I own I would give
Just to have you adore me
Till the rivers flow upstream
Till lovers cease to dream
Till then I'm yours, be mine...
月が空から消えるまで
すべての海が干上がるまで
それまで君を崇めるだろう
灼熱の太陽が冷たくなるまで
この世が年老いてしまうまで
愛しい人よ 君を崇拝するだろう
君は僕の生きる理由
君にただ愛されるためなら
僕は君にすべてを捧げたい
川の流れが逆流するまで
恋人たちが夢みることをやめるまで
それまで君のすべては僕のもの...
60年代の初め、イギリスではシャーリー・バッシーやトニー・ベネット、アメリカでは白人三人娘のエンジェルスが歌ってヒットした。
エンジェルスはこの後、「私のボーイフレンド」(My Boyfriend's Back)という大ヒット曲を出すことになる。
この曲、いろいろなアーティストがカバーしているが、有名なところでは、ヴォーグスによるソフト・コーラス・ヴァージョンとトム・ジョーンズの熱唱だろう。いずれも大ヒットとなっている。
まずは、ヴォーグスから…
そしてこちらがトム・ジョーンズの沸騰寸前のホットな歌だ。
いずれにしても熱烈な求愛の歌である。普通の人、少なくとも蚤助はこんな求愛をしたくてもできない(笑)。
ということで…
プロポーズハイかイエスで答えてね 蚤助