#614: お〜んりぃゆ〜♪
何回目になったかはヒミツにしておくが、本日、すなわち4月5日は蚤助の誕生日である。何だか久方ぶりにオールディーズを聴きたい気分なのである。ということで選んだのはこれ…。...
View Article#616: R&R讃歌
前稿で「“Sh-Boom”を最初のドゥワップ、あるいはロックンロールのレコードとみなしてもいいという識者もいるようだ」と書いた。これには少し注釈が必要かもしれない。 “Rock And Roll”(Rock'n' Rollとも表記する)の起源には様々な説がある。一般的には、ビル・ヘイリーと彼のコメッツが1955年に発表した“Rock Around The...
View Article#617: 「隠す」川柳
以前「嘘」について書いたことがある(こちら)。それと一部重複するところがあるかもしれないが、今回は『隠す』川柳である。 ♪ 「嘘」と「隠す」。「嘘」が“事実でないことを言って偽ること”であるのに対して、「隠す」は“人の目につかないようにする、秘密にする”ことである。つまり、「隠す」の本質は“見せない、言わない”という点にあることで、事実でないことを言ったり見せたりする「嘘」とは決定的な違いである。...
View Article#619: ジョニー・マエストロ
♪ Happy birthday, happy birthday, baby, oh I love you so… このイントロがアメリカン・グラフィティの世界に誘(いざな)うのだが、この手の曲は何ゆえリスナーに郷愁を抱かせるのだろうか。 Sixteen Candles...
View Article#621: ウィンチェスターの鐘
66年、前稿のシェール“Bang Bang”と相前後する時期に、とても不思議で変な曲が大ヒットした。メロディはとぼけているし、歌詞もヴォーカルも何だか変だ。しかし一度聴いたら忘れられなくなるような曲であった。『ウィンチェスターの鐘』(Winchester Chathedral)という曲で、ニュー・ヴォードヴィル・バンド(The New Vaudeville...
View Article#622: 「メガネ」の川柳
健康診断で「白内障の疑いあり」と指摘されてから、数年経ち、明るい光の下では物が見えにくい、目のかすみや視力の低下などの症状が次第に顕著となって、さすがに日常生活にも支障が出るようになったので、ようやく手術することを決意した。だが、目の手術というとさすがに腰が引けるのはしようがない。...
View Article#623: Good Time Music
64年に結成されたラヴィン・スプーンフル(The Lovin' Spoonful)のリーダー、ジョン・セバスチャンは独創的な世界観を持っていて、そのフィーリングがグループの個性、音楽を方向づけた。65年発売されたデビュー・シングル『魔法を信じるかい?』(Do You Believe In Magic)がいきなり全米9位、セカンド・シングル『うれしいあの娘』(You Didn't Have To...
View Article#624: カリフォルニアのママとパパ
さて、前稿で登場したラヴィン・スプーンフルと同様、幻のバンド、ザ・マグワンプス(The Mugwunps)が分裂してできたもう一つのヴォーカル・グループ、ママス&パパス(The Mamas & The...
View Article#625: 僕たちが一日と呼んだ夜
まずは英語の問題である。 「(問)“The night we called it a day”というのはいったいどんな夜のことでしょうか。正しいと思うものを選びなさい。」 a)長い一日が終わった夜 b)僕たちが徹夜をした夜 c)僕たちが昼間のことを話し合った夜 d)僕たちが終わりにした夜 e)僕たちが一日と呼んだ夜 “The night we called it a...
View Article#626: 風変わりな歌
スタンダード・ナンバーの中にはいろいろ毛色の変わったものがあるが、風変わりという点では、さしずめ“Miss Otis Regrets”という曲などはその最右翼に位置するかもしれない。スタンダードとはいっても、大向こうをうならせるような派手な曲ではないし、スタンダード・ファンの間でもあまり語られることのない、どちらかといえば地味な曲である。 ♪...
View Article#628: Am I Blue
“Blue”つながりでもうひとつ、“Am I Blue”(1929)という歌を思い出した。グラント・クラーク作詞、ハリー・アクスト作曲の古い歌で、発表当時エセル・ウォーターズが歌ってヒットした。 Am I blue Am I blue Ain't these tears in my eyes tellin' you Am I blue You'd be done If each plan with...
View Article#629: 脱出('44)
『脱出』という邦題の洋画は、知る限り2本あって、ひとつは44年の“To Have And Have Not”(ハワード・ホークス監督)、もうひとつはジョン・ブアマンが監督し、ジョン・ヴォイト、バート・レイノルズが主演した72年の“Deliverance”というサバイバル・アクションである。どちらも蚤助好みの映画だが、前稿のつながりからホークス作品について書いておきたい。...
View Article#631: 眠るミツバチ
映画『脱出』でウォルター・ブレナンが「死んだ蜂に刺されたことがあるかい?」という珍妙な質問をしたことを紹介したばかりだが、ここからまた次の連想である。今度は「死んだ蜂」から「眠るミツバチ」である。 ♪ ハロルド・アーレン(1905‐1986)といえばアメリカの国民的作曲家の一人で、映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌った“Over The...
View Article#632: 意表を突いたネーミング
“GS”というと、蚤助の子供たちの世代には、「ガス・ステーション」「ガソリン・スタンド」のことだと思われるかもしれない。蚤助が「美しき十代」(by Akira...
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