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Channel: ただの蚤助「けやぐの広場」~「けやぐ」とは友だち、仲間、親友という意味あいの津軽ことばです
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#512: 恋をしましょう

世の中、ふつう「落ちる」のは、人、物体、飛行機、人気、評価、売上、生産、品質、腕前、重要なポイント、試験、結果、オーディションなどである。 この他、「正道」が落ちたり、「市民的幸福」(?)が落ちたりする場合があるだろう。 いずれにしても「落ちる」のにあまり良いことはなさそうである。 だが、例外的ではあるが、「落ちる」のが良い場合だってある。...

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#513: 私の心がフェイドアウト

なぜ映画を観るのか。 別に死にたくなるほど辛い現実を生きているわけではないが、それでも世の中、楽しいことばかりではない。 面白くないこともあれば嫌なこともある。 自棄酒を飲みたくなったり、人里離れた遠くの方へ行ってしまいたくなることだってある。...

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#514: 世紀をまたぐラヴシーン

この絵は18世紀のイギリスの肖像画家ジョージ・ロムニーが描いたもので、モデルは当時17歳のエマ・ハートという娘であった。 全体的にさっと絵筆を走らせた程度の未完の作品であるにもかかわらず、エマの美貌ぶりが画布から溢れ出んばかりである。 それもそのはずで、彼女はロンドン社交界の華として、また絵画のモデルとしてもよく知られる存在であった。...

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#515: 「風」の川柳

三月の「けやぐ柳会」は、裕雅さんから「風」と「投げる」という宿題が出されている。 東京は今週末にも桜が満開になりそうだということで、時季的には「春風」と言いたいところだが、寒い北風と暖かい南風がせめぎ合って、実際のところ全国的にはとんでもない気象状況もあった弥生三月である。...

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#516: 首を持ってこい

1990年代の半ばごろであったか、早春のニューヨークの路上で焼き栗を売っている黒人のオバサンがいた。 ひと袋所望すると、これがなかなかほくほくとして美味しい。 人の良さそうなそのオバサン、いかにも「お上りさん」然とした私たちに向って「このあたりはひったくりが多いから気をつけなさい」と忠告してくれる。...

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#517: ファンファン

2003年のカンヌ映画祭のオープニング作品として公開された<花咲ける騎士道>(FAN FAN LA TULIPE‐2003)は、リュック・ベンソンの製作・脚本、ジェラール・クラヴジック監督で、フランスの人気俳優ヴァンサン・ベレーズとハリウッドの人気女優ペネロペ・クルスが共演するというので話題を呼んだ(画像)。...

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#518: いぶし銀のギター

ギター奏者としてのケニー・バレル(1931‐)の魅力を問われたら、多くの人は「趣味の良さ」と答えるだろう。 これはいささか抽象的な言い方で、要は、泥臭さがなく、繊細で洗練されたテクニックを持ち、それがごく自然な形でプレイに滲み出てくる、ということである。 よく言われることだが、彼には駄作がない。 仮に失敗作があったとしても、そのアルバムにおける彼のギター・ソロはすべて見事なものばかりである。...

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#519: ミディアムで…

“ジョン・ヘイリー・シムズ”は、かつて“四人兄弟”の一人であった。 ♪ こう書くと「何のこっちゃ?」と思う人もいるだろう。 ジョン・ヘイリー・シムズとは、サックス奏者ズート・シムズ(1925‐1985)の本名である。...

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#520: 牛追いの道

ピーター・ボグダノヴィッチの<ラスト・ショー>(The Last Picture Show‐1971)という映画は、都会ではなく田舎町を舞台にして、1950年代のアメリカをノスタルジックに描いた秀作だが、その町でただ一軒の映画館が閉館になり、最後に上映されたのが、ハワード・ホークスの名作西部劇<赤い河>(Red River‐1948)であった。...

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#521: 「青い」川柳

先週末、台風並みに発達した低気圧が大雨と強風をもたらして、北方へ去って行ったあと、首都圏はとても良い天気となった。 花散らしの嵐は、その名の通り東京の桜を跡形もなくすっかり散らしてしまったが、今週はようやく本格的な春を感じられるような陽気が続くようだ。 花粉情報も主役はスギからヒノキに移っているようで、花粉症による艱難辛苦、七転八倒ももう少しの辛抱である(笑)。...

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#522: タンゴの救世主

タンゴという音楽は鑑賞音楽というよりも、むしろ独特なステップを踏むダンスの伴奏音楽として発展してきた、と言った方がよいかもしれない。 19世紀の終わりに、アルゼンティンで生まれたタンゴは、男女ふたりが抱き合った状態で繰り広げられる禁欲的でありながらも扇情的なダンスである。...

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#523: まるめろ

高木恭造(1903‐1987)は青森市出身の詩人で弘前で開業する眼科医でもあった。 医師として地域医療に尽力したのは当然として、詩人としては津軽弁による優れた方言詩や文芸作品を創作し、全国で方言詩の朗読公演を行うなど精力的に活動した人であった。...

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#524: This Land…

村上春樹の新作小説が話題となっている。 猫も杓子もハルキ、ハルキの「ハルキブーム」だが、白状すると、私は彼の小説よりも音楽に関するエッセイとか評論の方を好んでいる。 そういう意味で真っ当な「ハルキスト」でないことは確かである。 若いころジャズ喫茶を経営し、レコード・コレクターとしても知られているハルキさんは、ジャズに限らず、クラシックやロック、しかも洋の東西を問わず幅広い音楽を楽しんでいるようだ。...

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#525: 樹木の歌

花の季節である。 これから夏に向って様々の花が咲き誇り、おじさんの割りには花好きな私も心がウキウキしてくる。 だが、日本の夏、特に東京の夏の暑苦しさは世界「トップクラス」なので「暮す」のもなかなかしんどい。 木陰でも蒸し暑くてなかなか安らげないというのが辛いところである。 海だとか高原だとか山ならばいざしらず、真夏の東京のど真ん中だとラブソングなど生まれそうにない。...

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#526: スイカズラ

前稿の“POINCIANA”の流れで花にちなむ歌をもうひとつ紹介したい。 今回の花は「スイカズラ」で、初夏に甘い香りの白い花を咲かせる(冒頭画像)。 名前は「吸い葛」から来ているといい、砂糖がなかった時代、人々はこの花の甘い蜜を吸うことで甘味を得ていたのだそうだ。 要するに砂糖の代用品だったわけである。...

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#527: 蓮の花

ケニー・ドーハム(KENNY DORHAM 1924‐1972)というトランペット奏者がいた。 日本では「ドーハム」と呼ぶのが一般的であるが、「ダーラム」というのが実際の発音に近いのだそうだ。 ここでは、通例にならってドーハムと表記する。 彼は、いわゆるジャズ・ジャイアンツといわれるクラスのビッグ・ネームではなかった。 それでいて、不思議と私たちの心に残るプレイヤーであった。 “Durable...

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#528: すみれの花

夏の花である前稿の「蓮」と春の「すみれ」と、季節が前後してしまったのは、私の手違いであり、花の方には罪はない。 「すみれ」は、春に深い紫(菫色)の花を咲かせる。 ラッパのような形をしている花は、横向きか斜め下向きにつける。 すみれの花はうつ向いて、少し恥ずかしそうに咲くのである。 そのためかこの花は純情可憐のイメージが強い。...

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#529: 「おどる」川柳

「おどる」は、「踊る」と表記する場合と「躍る」と表記する場合がある。 「跳」や「踏」と同様、「踊」も「躍」も足偏であり、それぞれ足による動作や行為を表していることは容易に推測できる。 だが、あまり明確にその違いを意識したことはなかった。 舞踊の「舞」というのは基本的には上半身の動きと旋回運動を意味し、「踊」の特徴は跳躍運動なのだという。...

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#530: 秘めた恋

女性にガンマンという言い方はおかしいので、女性ガンファイターと呼ぶべきかも知れないが、西部開拓時代に活躍したカラミティ・ジェーンは、本名をマーサ・ジェーン・カナリー(1852 or 1856‐1903)といった(冒頭画像)。 「平原の女王」という異名もあった彼女は自叙伝を書いているが、誇張や作り話が多くて、記述されている内容をそのまま信じることはできないという。...

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#531: 林檎の花咲く頃

今年は3月の気温が高く、4月が寒かったためか、首都圏では例年になく早く咲いた桜が、北国では例年より開花が遅れたという。 せっかくの桜祭りも花冷えというよりもかなりの寒さで花見客も難儀をしたという便りもある中、次は「りんごの花」の季節に移っていく。 「りんご」は放っておくと樹高が10メートル以上にも達することがあるバラ科の落葉高木で、晩春に白い5弁の花を咲かせる。...

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